

【目次】
『WP Multibyte Patch』とは?
WP Multibyte Patch(WPマルチバイトパッチ)は、WordPressを日本語環境に最適化するためのプラグインです。WordPressは英語圏のソフトウェアとして設計されているため、日本語のひらがなや漢字といったマルチバイト文字を扱う際に、文字化けや処理の不具合が生じる可能性があります。
このプラグインは、そうした日本語特有の問題を修正・補完する役割を担います。
日本語サイトを運営する場合、このプラグインをインストールして有効化するだけで、多くのトラブルを未然に防げるため、導入が推奨されています。
WP Multibyte Patch の機能は?
WP Multibyte Patch(WPマルチバイトパッチ)の主な機能(役割)は以下が挙げられます
- メール送信時の文字化け解消
- トラックバック/ピンバックの文字化け防止
- ファイル名のサニタイズ(英数字への変換)
- 検索時の全角スペース対応
- 投稿抜粋の機能強化
- 文字数カウントの正常化
- 日本語URLの正規化/最適化
- 管理パネル機能強化
- サイト全体の文字化け予防
『WP Multibyte Patch』のインストールと有効化
「プラグイン」→「プラグインを追加」で、検索窓に『WP Multibyte Patch』
「今すぐインストール」した後「有効化」します

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WP Multibyte Patch の設定
■基本設定(初期設定)
WP Multibyte Patchは、インストールして有効化するだけで、ほとんどの日本語対応機能が自動的に適用されます。管理画面に設定画面は用意されていません。通常はデフォルト設定で問題ありません。
■詳細設定(中級者以上向け)
デフォルト設定を変更する場合や特定の機能を調整したい場合は、設定ファイルを編集します。
- プラグインディレクトリ[/wp-content/plugins/wp-multibyte-patch/]内にある「wpmp-config-sample-ja.php」ファイルをダウンロードします。
- このファイルを「wpmp-config.php」にリネームし、内容をテキストエディタで編集します。
■ファイル編集で変更できる主な初期設定項目例
- 投稿抜粋の最大文字数
$wpmp_conf['excerpt_mblength']
の値を変更(デフォルトは110文字)。 - ファイル名のサニタイズ:
日本語ファイル名を英数字に変換する機能の有効/無効を切り替え$wpmp_conf['patch_sanitize_file_name']
の値をtrue
またはfalse
に設定。 - メールの文字エンコーディング
$wpmp_conf['mail_mode']
で'JIS'
、'UTF-8'
、'auto'
のいずれかを設定。
最後に
少し前までは、ワードプレスにはデフォルトで入っていたのですが、最近は入れてないようです。
今では『WP Multibyte Patchは不要』という考え方もあるようですが、WP Multibyte Patchは、さほど負担になるプラグインではないので、念のためにも導入しておくことをおすすめします。