
『IndexNow』とは?
IndexNowは、ウェブサイトの更新(追加、変更、削除)を検索エンジンに即時通知できる仕組みです。これにより、従来なら検索エンジンのクローラーがサイトを巡回するのを待つ必要がなく、サイト側から直接通知することで、検索結果への反映速度が大幅に短縮されると期待されます。
現在、IndexNowに対応している検索エンジンとして、以下のものが挙げられています
Microsoft Bing
Yandex
Naver
Seznam.cz
Yep

重要なポイントとしては、GoogleはIndexNowに対応していません。
したがって、Googleからの検索流入を重視する場合は、引き続きGoogle Search Consoleを活用する必要があります。
しかし、Microsoft BingではGoogle以外の貴重な検索流入元となるため、IndexNowの導入は強く推奨されています。
特に、ニュースサイト、ECサイト、求人サイトのように更新頻度が高いサイトでは、IndexNowによって新しいコンテンツや記事がBingなどの対応検索エンジンに早く反映されることで、アクセス数や応募機会の増加に直結する大きな恩恵を受けられます
Bing webmaster toolでの設定方法

Bing webmaster toolでの設定方法は4つのステップです。
- APIキーの取得
- ファイルの作成
- ファイルのアップロード
- URLにアクセス
たったこれだけで、IndexNowの設定が完了します。

「たったこれだけ」とはいえ、結構面倒くさい。英語表記だしAPIキーの取り扱いについては、Microsoftの公式ドキュメントにも以下のように記載されていますしね。
警告
API キーを第三者や信頼できない人に提供しないでください。
しかし、ワードプレスならプラグインで簡単に出来るのです。
『IndexNow プラグイン』 の目的と利点

IndexNow プラグインは、ウェブサイトの更新(記事の追加、変更、削除)をIndexNowプロトコルに対応している検索エンジンに即時通知するためのWordPress公式プラグインです
このプラグインは、Microsoft Bingによって作成された公式プラグインであり、その利用は完全無料です。手動でAPIキーを発行してサイトのルートディレクトリにファイルを配置するといった複雑な手順を省き、APIキーを第三者に渡すリスクも軽減できるため、WordPressユーザーにとってIndexNowを導入する最も簡単な方法として推奨されています。
『IndexNow プラグイン』のインストール
IndexNow プラグインの導入と設定は以下の簡単なステップで行えます。
(1) インストールと有効化
WordPressの管理画面から「プラグイン」→「新規追加」に進み、「IndexNow」と検索します。そこで「IndexNow プラグイン」を見つけ、インストールして有効化します。

(2)APIキーの自動生成と設定
プラグインを有効化した後、IndexNowの設定画面に表示される「Let’s Get Started!」ボタン(または「Les’sGet Started」)をクリックするだけで、ほとんどの場合、初期設定のままで自動送信が有効になります。
これにより、自動的にAPIキーが生成され、サイトのルートディレクトリに配置されるか、Bing Webmaster Toolsと連携されます。

自動生成されたAPIキーは「アクセス認証コード」であり、他人に公開しないように注意
が必要です
プラグインの機能と動作確認

プラグインを有効化すると、以下の機能が利用できます。
【IndexNow Insight】

Bing Webmaster Toolsとの連携
設定が正常に完了すると、Bing Webmaster Toolsの「IndexNow Insight」機能で、URLのインデックス状態やパフォーマンスを監視できるようになります。
プラグインを導入した後、記事を更新するとURLが即座に送信されることを確認できます。
【Manual URL submission】


手動URL送信(Manual URL submission)
必要に応じて、個別のURLを手動で送信することが可能です。
【Automate URL submission】

自動URL送信(Automate URL submission)
初期設定で有効になっており、記事の公開や更新時に、そのURLが自動的にIndexNow対応検索エンジンに送信されます。プラグインを利用する意味がなくなるため、この設定は変更しないことが推奨されます。
【Successful submissions】

送信履歴の確認(Successful submissions )
プラグインの設定画面内で、過去48時間以内に成功したURL送信数(Successful submissions)を確認できます。
【Failed submissions】

送信失敗の確認(Failed submissions)
Successful submissionsとは逆の失敗したURL送信数(Failed submissions)を確認できます。URL送信が成功すると、この数値が更新されます。
活用のコツと注意点
- 更新頻度の高いサイトで特に効果的
ニュースサイト、ECサイト、求人サイトのように頻繁にコンテンツが更新されるサイトでは、速報性がアクセス数や機会に直結するため、このプラグインの導入メリットが大きいとされています。 - サイトマップ送信との併用
IndexNowは即時通知に優れていますが、検索エンジン側での取りこぼしを防ぐため、Bing Webmaster Toolsにサイトマップを登録し、即時通知(スピード重視)と全ページの網羅性(網羅性重視)の両方をカバーすることが推奨されます。 - インデックスの定期チェック
URLが送信されたとしても、検索エンジンが必ずインデックスするわけではありません。コンテンツの品質や内部リンク構造などの条件によって判断されるため、Bing Webmaster Toolsの「URL検査」や「site:検索」を用いて、定期的にインデックス状況を確認することが重要です。
まとめ
『IndexNow プラグイン』は、無料で導入でき、記事のインデックス速度を上げられる可能性があります。
とくに更新頻度の高いサイトでは導入メリットが大きいので、WordPressユーザーなら、まずはプラグインを入れて効果を確認してみるとよいです。
なお、IndexNowはGoogleには対応していないため、Googleからの検索流入については引き続きGoogle Search Consoleを活用する必要があります。