年賀状に添える一言メッセージ例と印象を良くする書き方

年賀状に添える「一言メッセージ」は、印刷された定型文だけでは伝わりにくい“心遣い”や“人柄”を表す重要な要素です。たった一行でも、相手に好印象を与えたり、関係性を深めるきっかけになったりします。

この記事では、年賀状に添える一言メッセージの文例を、相手別・状況別に紹介しながら、印象を良くする書き方のコツや避けたいNG表現まで詳しく解説します。形式だけで終わらせず、心を込めた年賀状を送りたい方におすすめです。

【目次】

年賀状に添える一言メッセージ文例｜相手別・状況別で印象アップ

年賀状の定型文に加えて、一言メッセージを添えることで、相手に“心遣い”や“人柄”が伝わります。ここでは、相手別・状況別に使える一言文例を紹介します。

上司・目上の方への一言

昨年は多くのご指導を賜り、誠にありがとうございました。
本年も変わらぬご厚誼のほど、よろしくお願い申し上げます
〇〇様のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

友人・同僚への一言

今年も一緒に楽しい時間を過ごしましょう！
また近いうちにお会いできるのを楽しみにしています
健康第一で、素敵な一年になりますように。

両親・親族への一言

いつも温かく見守ってくださり、ありがとうございます
今年も家族みんなが元気に過ごせますように
また実家に帰れる日を楽しみにしています。

取引先・顧客への一言

本年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます
貴社のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます
今年も誠心誠意努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

状況別：報告・感謝・祈願の一言

【報告】新しい部署での業務にも少しずつ慣れてまいりました
【感謝】昨年は大変お世話になり、心より感謝申し上げます
【祈願】皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

年賀状に添える一言は、形式的な挨拶文に“人間味”を加える大切な要素です。ここでは、印象を良くするための書き方のコツを紹介します。

手書きで添えると“誠意”が伝わる
印刷された文面に加えて、手書きで一言を添えると、相手に誠意が伝わります。文字の上手さよりも、丁寧に書こうとする姿勢が好印象につながります。特に上司や親族など、日頃お世話になっている方には効果的です。
文字数は“短く・簡潔”が基本
一言メッセージは、長文よりも短く簡潔な方が読みやすく、印象に残りやすいです。目安としては1?2行程度。伝えたい内容を絞り、余白を活かしたレイアウトにすると、品のある印象になります。
言葉選びは“相手との関係性”に合わせて
親しい友人には少し砕けた表現でも構いませんが、上司や取引先には敬語を使い、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。「あけおめ」「ことよろ」などの略語はビジネスではNGです。
フォーマル度は“文面とのバランス”で調整
定型文がフォーマルな場合は、一言もそれに合わせて丁寧に。逆に、カジュアルな文面の場合は、少し柔らかい表現でも違和感がありません。文面全体のトーンに合わせて調整しましょう。

一言メッセージは、心を込めて添えるものですが、言葉選びを誤ると逆効果になることもあります。ここでは、ありがちなNG表現とその改善例を紹介します。

NG例①：「去年はお世話になりました」
理由：年賀状では「去年」は忌み言葉とされるため避けるのがマナー。
改善例：「旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました」

NG例②：「あけおめ！ことよろ！」
理由：略語はカジュアルすぎて、目上の方やビジネス相手には不適切。
改善例：「新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします」

NG例③：「忙しい一年になりそうです」
理由：ネガティブな印象や疲労感を与える表現は避けるべき。
改善例：「充実した一年になるよう、精進してまいります」

NG例④：「寒いですね?風邪ひかないように」
理由：季節感は良いが、口語調すぎると年賀状の格式に合わない。
改善例：「寒さ厳しき折、どうぞご自愛くださいませ」

NG例⑤：「今年こそは〇〇をやらなきゃ…」
理由：義務感や焦りを感じさせる表現は避け、前向きな言葉に。
改善例：「今年は〇〇に挑戦し、成長の一年にしたいと思います」