
年賀状は、ビジネスにおいても大切なコミュニケーションのひとつです。取引先や上司、顧客に対して新年の挨拶を送ることで、信頼関係の維持や感謝の気持ちを伝えることができます。ただし、親しい間柄とは違い、言葉選びやマナーには十分な配慮が必要です。
この記事では、ビジネスシーンで使える年賀状文例を、相手別にわかりやすく紹介します。失礼のない表現や敬語の使い方、添える一言の工夫など、社会人として安心して使える文例と書き方のコツをまとめました。
【目次】
取引先・上司・顧客向けの年賀状文例5選|ビジネスで失礼なく心を伝える
謹んで新年のお慶びを申し上げます
旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました
本年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
point:定型的ながらも信頼感を伝える文例。社外向けにはこのようなフォーマルな表現が安心です。
新年あけましておめでとうございます
昨年は多くのご指導をいただき、心より感謝申し上げます。本年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
point:感謝と敬意を込めた文例。直属の上司や部門長などに送る際に適しています
謹賀新年
旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
point:顧客との関係維持を意識した文例。営業職やサポート担当者が使いやすい表現です。
あけましておめでとうございます
社会人としての一歩を踏み出し、日々学びの連続です
今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。
point:学生から社会人になったことを報告しつつ、感謝を伝える文例。年賀状での近況報告にもなります。
Happy New Year! Thank you for your continued support last year.
We look forward to working with you again this year.
point:簡潔で丁寧な英語表現。海外の取引先や外資系企業にも対応できます。
敬語・マナー・NG表現|ビジネス年賀状で気をつけたい言葉選び
ビジネスシーンでの年賀状は、相手との信頼関係を築くための大切な挨拶です。言葉選びやマナーを誤ると、せっかくの好意が逆効果になることも。ここでは、社会人として押さえておきたい基本ルールと避けるべき表現を紹介します。
- 敬語は正しく、過剰にならないように
「謹んで新年のお慶びを申し上げます」「ご厚情を賜り、誠にありがとうございました」などの敬語表現は、ビジネス年賀状では定番です。ただし、過剰な美辞麗句や堅すぎる言い回しは、かえって不自然に感じられることもあるため、相手との関係性に応じて調整しましょう。 - マナーとしての基本挨拶は省略しない
年賀状では「新年あけましておめでとうございます」「本年もよろしくお願いいたします」などの基本挨拶を必ず入れましょう。略語(あけおめ、ことよろ)はビジネスではNGです。句読点を使わないのが慣例ですが、最近では読みやすさを優先して使うケースも増えています。 - NG表現・避けるべき言い回し
「去年」はNG → 正しくは「旧年」「昨年」
「死」「病気」「倒れる」などの不吉な言葉は避ける
「忙しい」「疲れた」などネガティブな表現も控える
カジュアルすぎる絵文字・スタンプ・略語は不適切 - 相手との関係性に応じた配慮を
上司や取引先など目上の方には、より丁寧な言葉遣いを。顧客やパートナー企業には、感謝と今後の関係継続を意識した表現が好まれます。社内の同僚や先輩には、少し柔らかめの文面でも問題ありません。
H2:一言添え・手書き・英語表現の工夫|形式だけで終わらせない“心遣い”
ビジネス年賀状は、定型文だけで済ませるよりも、少しの工夫で相手に好印象を与えることができます。ここでは、添える一言や手書きの要素、英語表現の活用方法についてご紹介します。
- 一言添えで“人柄”を伝える
印刷された文面の下に、短い一言を手書きで添えるだけで、温かみが生まれます。たとえば:
– 「本年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます」
– 「〇〇様のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます」
– 「今年もどうぞよろしくお願いいたします」
相手の立場や関係性に応じて、感謝・祈願・期待などのニュアンスを込めると効果的です。 - 手書きのひと言で“誠意”を伝える
手書きの文字には、印刷にはない“人間味”があります。特に上司や取引先など、日頃お世話になっている方には、手書きの一言を添えることで誠意が伝わります。文字の上手さよりも、丁寧に書こうとする姿勢が大切です。 - 英語表現で“国際感覚”を伝える
海外の取引先や外資系企業に送る場合は、英語の年賀状文例を使うとスマートです。以下のような表現が一般的です:
Happy New Year!
Thank you for your continued support last year.
We look forward to working with you again this year.
日本語と英語を併記することで、国際的な配慮が伝わり、相手にも読みやすくなります。
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